＜タイトル＞自由と創造論「日常生活における心の豊かさ-シン教養主義-」 6回目

＜概要＞全8回の本プログラムは教養を情報や知の体系として漫然と伝えるのではなく、受け手が自分事化（私と）して主体的に身につけ、個々の表現力を高め、越境を重ねながら自由になるための手段として自分の生に活かすこと（生きるための学び）を主目的とし、意識・行動変容を促す実践的な知的道場とする。
６回目は現代美術作家　金孝妍(キムヒョヨン)氏を招いて、世界と自己、作品と鑑賞者との相互作用を探究する。金氏は、身の回りにある環境との関係の中で作家自身の身体を媒介物として環境と相互作用する状況またはその痕跡を用いてコンセプチュアルな試みを実行している。彼女は、環境や場所等の関係性を探りながら、「存在」をテーマに、世界を確かめるべく身体を直に介入させながら作品を作っている。そうした作家の視点とその作品を紹介し、環境との偶発的な相互作用の中で、無意識に現れ出る状況やその痕跡を通して、「すでにそこに在る美」を見出していく過程を学ぶ。また、参加型の作品制作・鑑賞ワークショップを通して、「無意識に偶発的に現れる痕跡」が鑑賞者と相互作用することで、新たな自己が生成/再発見されていく過程を体験する。世界の見え方が変わる瞬間の体験、見えないものが見えてくる感覚を味わうことで、コンセプチュアルな美術の視点に触れることで、自分の眼差しによる日常のものの捉え方に新たな覚醒が生じる可能性を探る。

なお、このセミナーはどなたでも参加が可能です。