V.Schoolサロン
#5 歴史と芸術

テーマ:
歴史と芸術
話題提供者:
真下裕之(人文学研究科教授、東洋史)
大橋完太郎(人文学研究科准教授、芸術学)
モデレーター:
長坂一郎(人文学研究科教授)
概要:
今回は、人文学研究科の真下先生と大橋先生に歴史学と芸術学という観点 から、下に示しますような価値に関連した話題を提供していただきます。「サロン」ですので、気軽に議論に参加してもらえればと思います。
「歴史」:
価値の内容や基準は、時代や社会によって異なります。このことを、 近世インドという時代のムガル帝国という社会に照らして考えます。帝国王家の 宗旨はイスラム教でしたが、インドのイスラム教徒は少数派にとどまっており、 この帝国は全体として、さまざまな民族・宗教に属する人々によって担われてい ました。このように複合的な社会で作動していた価値がいかなるものであったか、 いくつかの実例を手がかりに考えていきます。
「芸術」:
十八世紀西欧の啓蒙思想は近代的な合理主義の運動として理解されて います。けれども、進展する合理主義の背後に、そのオルタナティヴを求める批 判的な志向も存在していました。今回はその一例として「貧しさ」をとりあげま す。「奢侈luxury」をめぐる論争も盛んであったこの時代に、この概念にいかな る意味が与えられていたのでしょうか。「貧しさ」をめぐる哲学的美学的な議論 を参照しながら、その意義について考えてみたく思います。
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開催日時
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2021年11月11日(木)・18日(木) 17:00-18:30
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会場
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オンライン
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種類
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授業
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参加申込
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どなたでも参加いただけます。参加希望の方は、以下の要領にてお申し込みください。Zoomミーティングの詳細を返信いたします。
<お申し込み方法>
件名を「V.Schoolサロン参加希望#5」とし、お名前、ご所属、ご職業(神戸大学生は学籍番号)をご記入の上、開講前日までにvalue-pr[at]office.kobe-u.ac.jp(V.School事務局)へメールをお送りください。([at]を@に変換してメールを送信してください。)